ミッショナーの一言(2006年2月) To English



親愛なる友人のみなさま; 「あなた自身も剣(つるぎ)で心を刺し貫かれます」(ルカ2:35)幼子イエスを抱いて神殿に来た若い母マリアは、どんな思いでこの老シメオンの言葉を聞い たのでしょうか?この神殿での出来ごとから30数年後に息子の処刑の場に立つマリアはこの言葉を身をもって体験することになります。2006年を迎えました が、世界のあちこちには今日も剣で心を刺し貫かれている大勢のマリアたちがいます。

去る1月30日、コレッタ・スコット.キングが天に召されました。1968年にj若干39才だった夫のマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺されてからも、 キング牧師の遺志を継ぎ、人種差別撤廃、非暴力による平和運動、女性解放運動の先駆者として40年近く働いてきたコレッタでした。彼女も心に刺し貫かれた剣 を抜こうとせずに、その剣の大きさ、重さを感じながら勇敢に生きた一人のマリアと言えるでしょう。神の家に帰った彼女の魂にとこしえの平安がありますように 。

1月15日にチリに初の女性大統領が誕生。54才のシングルマザー、ミシェル・バシュレットの父親は独裁者ピノチェット政権下に獄中で死亡。自身も母と一緒 に国外追放にあうという経験を持つ彼女も剣で心貫かれたひとりのマリアと言えるでしょう。つい先日、公約通りに10人の女性と10人の男性を内閣に指名しま した。議決機関に女性と男性の参加を同等に、という多くの女性たちにとっては夢にすぎない、と思えることを彼女は実行し始めています。

ニューヨークでは2月24日から3月8日まで第50回国連女性会議が開催されます。今年は聖公会の37管区から94人の女性たちが参加します。貧困、飢餓、 エイズ、教育、雇用の平等など多くの課題をめぐって経験を語り合い、お互いに耳を傾けあい、絆を強め、問題を見極め、希望を確かめあうために世界中から集ま る女性たちと合流します。剣で心を貫かれても、マリアの賛歌を歌いつづける女性たちの群れに神さまの祝福が豊かにありますように。             被献日          

                マリア景山恭子

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